NEC、HVDC対応ブレードサーバを発売

380ボルトの高電圧直流(HVDC)給電システムに対応した電源ユニットを搭載する。

» 2011年12月15日 16時47分 公開
[ITmedia]

 NECは12月15日、ブレードサーバ新製品の「Express5800/SIGMABLADE-M(DC380V対応)」を発売した。380ボルトの高電圧直流(HVDC)給電システムに対応した電源ユニットを搭載する。

 新製品は、製品化済みの380ボルトのHDVC対応ストレージ製品「iStorage Mシリーズ」を組み合わせることで、HVDC給電に対応したシステムを構築できる。給電方式を統一することで、データセンターの電源設備を簡素化し、設備投資や電力コストを削減できるという。従来の交流給電システムに比べ、データセンター全体で最大20%の消費電力の削減効果が見込めるとしている。

Express5800/SIGMABLADE-M(DC380V対応)

 HVDC給電はデータセンターにおける電源利用を効率化できるものとして、新設データセンターへの採用や実証実験が各地で行われている。従来は外部電源から無停止電源装置(UPS)や電源制御ユニットを介してコンピュータに給電する際に、交流電源と直流電源を何度か変換する必要があり、ロスが発生していた。HVDC給電では交流の外部電源から直流への交換が1回程度で済み、ロスを大幅に解消できる。

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