近大、「京」とソフトウェア互換性があるスパコンを導入導入事例

私立大学では初めて富士通のスーパーコンピュータ「PRIMEHPC FX10」を導入した。

» 2012年03月29日 18時49分 公開
[ITmedia]
PRIMEHPC FX10

 富士通は3月29日、同社にスーパーコンピュータシステム製品「PRIMEHPC FX10」が近畿大学(近大)生物理工学部に採用されたと発表した。国内私立大学の採用は初めてで、7月に本格稼働を開始するという。

 近大が導入するPRIMEHPC FX10はシングルラックモデル。プロセッサには理化学研究所の「京」に使用した「SPARC64 VIIIfx」をベースとして性能向上を図った「SPARC64 IXfx」を搭載。理論演算性能は2.5テラフロップス。PRIMEHPC FX10と京はソフトウェア互換を実現しているため、将来は両システムによる大規模シミュレーションも実行できるという。

 生物理工学部では生物学を中心とした科学技術分野での先端研究にPRIMEHPC FX10を活用する方針。ゲノム・プロテオーム解析や生体分子シミュレーション、脳・神経系モデルシミュレーションなどを計画している。

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