ビッグデータ対応のユニファイドストレージを発売 日立

日立製作所はユニファイドストレージ「Hitachi Unified Storage 100 シリーズ」と、バックアップ用途向けファイルストレージ「Hitachi Capacity Optimization」を発表した。

» 2012年04月25日 19時08分 公開
[伏見学,ITmedia]

 日立製作所は4月25日、多種多様なデータを格納するユニファイドストレージ製品「Hitachi Unified Storage 100(HUS100) シリーズ」と、バックアップ用途向けファイルストレージ製品「Hitachi Capacity Optimization(HCO)」を発表した。

 HUS100 シリーズは、ブロックデータやファイルデータなど、異なる種類のデータを1台のシステムで統合管理できるストレージ製品群。ブロックおよびファイル共有のストレージプールにデータを集約することで、従来製品と比べて最大システム容量が2倍、データ転送性能は3倍になるという。さまざまな業務システムで発生するデータの横断的な処理が容易となり、企業における“ビッグデータ”の利活用を促進するシステムといえよう。

日立 情報・通信システム社 ITプラットフォーム事業部 事業統括本部長の橋本崇弘氏 日立 情報・通信システム社 ITプラットフォーム事業部 事業統括本部長の橋本崇弘氏

 特徴の1つがストレージの運用管理の負荷低減である。日立 情報・通信システム社 ITプラットフォーム事業部 事業統括本部長の橋本崇弘氏は「これまで多くの企業では、ブロックストレージとファイルストレージが個別に散在し、製品のベンダーもさまざまであるため、運用や管理をバラバラに行う必要があった。その結果、運用管理が煩雑化し、コストも増大になっていた」と説明する。HUSシリーズでは、ストレージ管理ソフトウェア「Hitachi Command Suite」を利用して1つのプラットフォームで運用管理を一元化できるほか、扱うデータ量が急増してもストレージの仮想化によって柔軟に拡張できる技術を実装している。

 HUS100 シリーズは、同社のミッドレンジディスクアレイ「Hitachi Adaptable Modular Storage 2000 シリーズ」の後継機として、「HUS110」「HUS130」「HUS150」の3モデルを用意する。HUS110は最大で120HDDを搭載できるデュアルコントローラ、8ギガバイトのキャッシュメモリ、4ポート(1Gbps)のiSCSIなどで構成される。HUS130は最大264HDDのデュアルコントローラ、ファイバチャネルを8ポート(8Gbps)、8ギガバイトのキャッシュメモリなどを、HUS150は最大960HDDのデュアルコントローラ、ファイバチャネルを8ポート、16ギガバイトからのキャッシュメモリを持つ。ディスク容量はすべて557ギガバイトから。

HUS100 シリーズ HUS100 シリーズ

 HCOは、バックアップ対象となるデータの種類に応じて最適な重複排除を自動で実行するストレージ。最大で7.6ペタバイトの容量データを格納できる。HCO210とHCO230の2モデルを用意する。

 また同社は、米Hitachi Data Systemsが2011年9月に買収した米BlueArcのハイエンドNAS製品をベースにした高性能ファイルストレージ「Hitachi NAS PLatform」を今年度第2四半期(7〜9月)に国内市場でも提供していくと発表した。

 価格は、HUS110が157万5000円(税込)から、HUS130が422万6250円から、HUS150が1053万8850円から。HCO210は1219万1550円から、HCO230が1813万2450円から。HUSは同日から、HCOは5月14日から出荷開始する。

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