Googleが、昨年11月にプレビュー版を公開したビッグデータ分析サービスを、有料サービスとして正式にリリースした。
米Googleは5月1日(現地時間)、昨年11月にプレビュー版を公開した企業向けビッグデータ分析サービス「Google BigQuery」の正式版をリリースしたと発表した。
BigQueryは、同社が2010年の開発者向けカンファレンス「Google I/O」で発表したクラウド分析サービス。クラウドデータベース「Google Cloud SQL」と異なり、大容量のCSVデータの分析に向いていおり、テラバイト級の、数兆件のデータを含むファイルを数秒で分析できるとしている。
ユーザーはGoogleのクラウドストレージサービス「Google Cloud Storage」に分析したいデータをアップロードし、Webブラウザ経由で分析できる。プレビュー版は無料だったが、正式版は1カ月当たりのデータ処理量が100Gバイトを超えると有料になる。料金は月額制で、2Tバイトまでのデータを1Gバイト当たり12セントでクラウドストレージに保存でき、1日当たり1000クエリあるいは1日当たり20Tバイトまでのデータ処理量が1Gバイトのデータ処理当たり3.5セントで行える。
なお、Google Cloud Storageの一般的な利用料金は、1Tバイトまでが12セントで、9Tバイトまでは13セントだ(3月に値下げされた)。競合の米Amazon.comのAmazon Web Services(AWS)にはないビッグデータ分析サービスを低価格で提供することで、クラウドストレージ市場でのプレゼンスを強化する狙いもあるようだ。
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