Wikipediaのサイトに商品宣伝などの広告が表示される場合、ユーザーのWebブラウザがマルウェアに感染している公算が大きいという。
百科事典サイト「Wikipedia」などの大手サイトに広告を挿入してしまうマルウェアが出回っているとして、同サイトが5月14日のブログで注意を呼び掛けた。
それによると、Wikipediaのサイトは寄付金で運営されていて、商業広告を掲載していないにもかかわらず、商品宣伝などの広告が表示される場合がある。この場合、ユーザーのWebブラウザがマルウェアに感染している公算が大きいという。ブログでは問題の広告のスクリーンショットも紹介している。
Wikipediaではこのマルウェアが「I want this」という名称のWebブラウザ拡張機能として、Google Chromeにインストールされている事例を確認したという。ChromeのほかにもFirefoxやInternet Explorer(IE)などの主要ブラウザに広告を挿入する同様のマルウェアが存在している公算が大きいとしている。
ChromeについてはWebブラウザのアドオンを無効にする方法も紹介しているが、それで必ずしも根本的な問題が解決されるとは限らないとも述べ、マルウェア削除ツールの利用などの対策を紹介している。問題の広告は、インターネットカフェなどの無料接続を通じてプロバイダーが挿入している可能性もあるという。
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