国内データセンターの建設投資額は3000億円超に――IDC調べ

国内で新たに建設されるデータセンターへの投資額は、2016年までに年2.6%ペースで拡大するという。

» 2012年06月21日 15時24分 公開
[ITmedia]

 IDC Japanは6月21日、2011年〜2016年に国内で新設させるデータセンターへの投資額の予測を発表した。2011年は3010億円規模で、2016年まで年平均2.6%ペースで拡大し、2016年に3428億円に達すると予測している。

 データセンター事業者が新築した施設への投資額は、2011年が766億円となり、2016年まで年平均2.2%ペースで拡大し、2016年に855億円になると推計する。一方、既存施設の改修における投資額は2011年が151億円。2016年まで同3.2%で推移し、2016年に177億円になると見込んでいる。

 企業が自社向けに所有する「企業内データセンター」は、2011年の新築投資額が872億円となり、2016年まで同1.6%で推移。2016年に945億円になると予想。2011年の既存施設の改修投資額は1221億円であり、同3.5%で推移し、2016年は1452億円になるとしている。

 データセンター事業者での事業継続/災害復旧対策を目的としたアウトソーシング需要への対応や、クラウドサービスの基盤としての大規模データセンターの構築が市場をけん引するとみられ、企業内データセンターでは運用管理負荷/コストの削減、バックアップサイトの構築需要がけん引するという。

 今回の予測では新設データセンターの投資額に、構造物建設、電気設備、機械設備、建設設計/コンサルティングなどの金額を含んでいる。

国内データセンター建設市場 新設データセンター建設投資額予測、2009年〜2016年(2011年までは実績値、2012年以降は予測、iDC:事業者データセンター、eDC:企業内データセンター、出典:IDC Japan)

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