電子カルテ情報の分析システムを共同開発 東邦大学と日本IBM

東邦大学と日本IBMは、電子カルテで管理する数千万件以上のレコードを基に各種分析を行うシステムを開発した。

» 2012年07月03日 13時17分 公開
[ITmedia]

 東邦大学と日本IBMは7月3日、電子カルテのテキスト情報や時系列データを分析するシステムを開発したと発表した。両者は2011年4月から12月まで共同研究を行っていた。

 新システムは、東邦大学医療センター大森病院の電子カルテシステムで管理する5000万件以上のレコードを基に、検査結果や診断名といった定型的な患者情報と、診療記録などのテキスト形式の記述から約94%の精度で抽出された血圧や体重といった情報を統合したもの。このシステムで経過表分析、診療プロセスの俯瞰(パスウェイ俯瞰)、プロセス検索、分析などの多様な可視化を行うことで、多くの知見を獲得できるようになるという。

 共同研究では、東邦大学における医療・医学分野の豊富なノウハウとIBM東京基礎研究所のテキスト分析、プロセスセマンティック技術を含む研究開発成果を活用した。

診療プロセス分析画面例 診療プロセス分析画面例

関連キーワード

医療 | IBM | 電子カルテ


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ