IBMが医療データ管理サービスのActiveHealthと協力し、クラウド上で患者のデータを一元管理、分析できる医療従事者向けの診察支援サービス「Collaborative Care Solution」を立ち上げた。
米IBMは8月5日(現地時間)、米健康保険大手Aetna傘下の医療データ管理サービス企業ActiveHealth Managementとの提携により、医療従事者向けの診察支援クラウドサービス「Collaborative Care Solution」を立ち上げたと発表した。
同ソリューションは、患者の電子カルテ、処方せん、検査データなどの情報をActiveHealthの診断決定支援ツール「CareEngine」で統合し、IBMのクラウドコンピューティングプラットフォームを通じて提供する。医師は従来より正確で詳細な診断を行えるようになり、医療ミスや不必要に高額な処方を回避できるとしている。
患者の医療データをクラウド環境で一元的に管理することで、複数の医師、看護師、ヘルパー、セラピスト、薬剤師らが情報を共有でき、投薬計画などでの重複やコンフリクトを回避できる。問題の発生する可能性のある処方を入力すると警告する機能などが備わっている。
利用料金は月額制。同日、700人の医師を擁するサンディエゴの開業医協会Sharp Community Medical Group(SCMG)が同ソリューションの採用を発表した。
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