NECは、複合イベント処理でのルールを処理サーバに最適な形で割り当てることで、大量のデータを高速処理できる技術を開発した。
NECは9月19日、ビッグデータのリアルタイム処理技術を開発したと発表した。センサー機器などからの大量データを処理する「CONNEXIVE」ソリューションの新機能として2012年度中に提供する予定という。
開発した技術は、複合イベント処理技術での処理ルールをサーバに自動配置することで、データの種類や量が変動しても、サーバなどの計算リソースを効率的に利用して高速処理できるものという。サーバ台数が変更されても、処理ルールを自動で再配置してスケールアウト型のビッグデータ処理基盤を構築できるとしている。
同社によれば、従来の処理技術では処理ルールの柔軟な割り当てが困難なことや、ルール間の関連性と依存関係からサーバ間に無駄な通信が発生して処理速度が低下すること、サーバの拡張性が低くデータ量の増減に対応できないことといった課題が存在していた。
同社の技術評価では16台(システムとして10台、負荷発生器として6台)のサーバで10万通りの処理ルールを設定し、毎秒270万件のイベントが発生するシステムに適用した場合、リアルタイム処理が可能であることを実証できたという。
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