Oracle Cloudを拡充 ソーシャルサービスを提供Oracle OpenWorld San Francisco 2012 Report

Oracleで製品開発統括を務めるトーマス・クリアン氏が同社のクラウドサービス「Oracle Cloud」の製品ポートフォリオを紹介した。

» 2012年10月03日 10時42分 公開
[伏見学,ITmedia]

 連日暖かい陽気が続くカリフォルニア州サンフランシスコにおいて、米Oracleが年次カンファレンス「Oracle OpenWorld San Francisco 2012」を開催中だ。イベント3日目となる10月2日(現地時間)、Oracleで製品開発担当エグゼクティブバイスプレジデントを務めるトーマス・クリアン氏がクラウドサービス「Oracle Cloud」に関するポートフォリオを解説した。

Oracle 製品開発担当エグゼクティブバイスプレジデントのトーマス・クリアン氏 Oracle 製品開発担当エグゼクティブバイスプレジデントのトーマス・クリアン氏

 Oracle Cloudは、ストレージやメッセージングなどの機能を持つ「Common Infrastructure Services」を基盤として、その上に「Platform Services」「Application Services」「Social Services」が組み合わさって構成される。それぞれのコンポーネントを具体的に見ていこう。

 Platform Servicesは、Oracleのデータベース(DB)やJava EEアプリケーションサーバを利用できる「DB Services」、「Java Services」のほか、「Mobile Services」、「Developer Services」、チームワークやドキュメント共有の機能を持つ「Collaboration Services」、レポーティングやダッシュボードの機能を提供する「Analytics Services」、「Application Store」が今後追加される。

 Application Servicesは、財務計画および予算、財務会計、ガバナンス、コンプライアンス、財務レポート、プロジェクト管理などの機能を持つ「ERP Services」、人事管理の「HCM Services」、人材採用やパフォーマンス管理などを行う「Talent Management Services」、「Sales and Marketing Services」、「Customer Service and Support Services」から成る。これらはSaaS型の業務アプリケーション製品群「Fusion Applications」の中で提供される。

 今回新たに発表されたSocial Servicesは、企業がソーシャルメディアを活用しビジネス上のプロセスやシステムを変革できるもの。。個人ユーザー同士や、企業内または企業間のチームにまたがってコラボレーションする「Oracle Social Network」、ソーシャルを活用したマーケティングサービス「Oracle Social Marketing Services」、ソーシャルメディアにある消費者の声をモニタリングする「Oracle Social Engagement and Monitoring Services」、ソーシャルサイトを構築する「Oracle Social Sites」から成る。

 「オンプレミスと同じアーキテクチャを採用し、Oracleの各種製品をすべてクラウドでも提供していく」とクリアン氏は意気込んだ。

 ソーシャルサービスについては、同日に行われたラリー・エリソンCEOのセッションで詳しく紹介される。

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