Twitterからの公式メールにはパスワードリセットのためのリンクも記載されており、スパムと混同されかねないとして批判の声も出ている。
米Twitterは11月8日、手違いでユーザーのパスワードを大量にリセットしてしまうトラブルが発生し、新しいパスワードの設定を促す電子メールをユーザーに送信していることを明らかにした。
同社のStatusメッセージによれば、同社は通常の手続きとして、特定のアカウントが不正侵入されたと判断した場合、そのアカウントのパスワードをリセットして、持ち主に新しいパスワードの設定を促す電子メールを送信しているという。
しかし、今回は手違いで不正侵入を受けていないアカウントのパスワードまで大量にリセットしてしまったといい、「ご不便をおかけしたり混乱を生じさせたことをお詫びします」と謝罪している。
この問題はネットメディア各社が同日、一斉に報じた。報道によれば、実際にTwitterから多数のユーザーに宛てて、パスワードのリセットを促す電子メールが届いているという。このメールには、Twitterのパスワードリセットページへのリンクも記載されていた。
しかし、不正サイトへのリンクを掲載してパスワードのリセットを促すのは、ユーザーをだまそうとするスパムメールの常套手段にもなっている。このため、Twitterからの公式メールがスパムと混同されかねないとして批判の声も出ている。また、この混乱に乗じたスパムが出回る可能性もある。
慎重を期すためには、メールに記載されたリンクを不用意にクリックせず、リンクの上にマウスを置いて「twitter.com」のドメインであることを確認するか、Webブラウザのアドレス入力欄にTwitterのURLを直接入力した方が安全だとする助言も紹介されている。
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