IT調査会社のIDC Japanは12月25日、国内サーバ市場に関する調査結果を発表した。2012年第3四半期(7〜9月)の市場規模は1133億円(前年同期比5.9%減)、出荷台数は14万4000台(前年同期比9.4%減)だった。製品分野別ではメインフレーム以外の全カテゴリーが前年同期比でマイナスとなった。
メインフレームは金融、流通、製造業向けに大型機の出荷があり、前年同期比2.8%のプラスに。一方、IA64サーバは通信キャリア向けに大型案件があったものの、わずかに前年同期の出荷額には達しなかった。RISCサーバは前年同期に出荷されたスーパーコンピュータ「京」の反動が大きく、2桁の大幅マイナスを記録。x86サーバは前期(4〜6月)に続き、情報サービス業向けの出荷は順調だったものの、1000台以上の大型案件の減少が響きマイナスとなった。
ベンダー別の出荷額は、ともにx86サーバの大型案件があったNECと富士通が同率首位(18.6%)に。以下、メインフレームが好調だったIBM(17.3%)が3位、メインフレームとRISCサーバが好調だった日立製作所(17.2%)が4位となり、5位ヒューレット・パッカード(15.3%)、6位デル(4.3%)と続いた。
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