バラクーダ、1テラバイトまで無料の遠隔バックアップサービスを投入

バラクーダネットワークスジャパンが新戦略を発表。「バックアップとセキュリティの統合ベンダー」というブランディングを強化していくという。

» 2013年03月15日 17時11分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 バラクーダネットワークスジャパンは3月15日、国内事業の戦略説明会を開催した。バックアップビジネスの強化を掲げ、4月1日からクラウド型バックアップサービス「バラクーダ・フリークラウドサービス」を提供すると発表した。

林田直樹社長

 会見した林田直樹社長は、戦略の3本柱という「パートナー」「プロダクト」「サポート」について取り組みを紹介。パートナー戦略では既存の一次販売代理店との連携を強化し、製品別の二次販売点網を構築する。プロダクト戦略では全製品のユーザーインタフェースを日本語化して操作性の向上を図る。サポート戦略では同社が全ての着荷製品の検査を実施し、品質の向上に努めるとしている。

 こうした戦略により、国内売上を今後2年に3倍に拡大させるのが目標。林田氏は、富士キメラ総研調べで国内トップシェアというメールセキュリティアプライアンスおよびWebアプリケーションファイアウォールに加え、バックアップ製品でもトップシェアを目指すと表明した。

 同日発表したバラクーダ・フリークラウドサービスは、同社が都内に開設しているデータセンターに1テラバイトまでのデータを無償でバックアップできるというもの。日本だけで提供する。保存容量が1テラバイト以上の同社製バックアッププライアンスのユーザーが対象になる。通常は200Gバイトあたり年間12万6500円の価格を設定しており、最長5年の利用契約をすれば、316万2500円の利用料金が無償になるという。

バックアップアプライアンスの特徴

 林田氏によれば、同社はグローバルでバックアップビジネスの強化を掲げる。国内では事業継続計画(BCP)などによるバックアップシステム需要が高まっているといい、新サービスの投入でアプライアンスの販売拡大を図る考えだ。

 同氏は、「中堅・中小企業の顧客を中心にセキュリティアプライアンスベンダーと認知していただいていると思うが、これからはバックアップを加えた『セキュリティとバックアアップのベンダー』としてブランディングしていく」と述べた。

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