グローバルでの輸送ステータスをクラウドで可視化、富士ゼロックスが導入導入事例

NECとGXSが、物流統合クラウドサービスとグローバル対応企業間データ連携クラウドサービスを組み合わせ、グローバルでの輸送ステータスの可視化するクラウドサービスとして富士ゼロックスに提供した。

» 2013年05月16日 17時45分 公開
[ITmedia]

 NECとGXSは5月16日、富士ゼロックスに、生産拠点から国内外の販売会社への輸送中製品の現在ステータス(位置や在庫情報)を効率的に確認できるクラウドサービスを提供と発表した。

 同サービスは、NECの物流統合クラウドサービス「NeoSarf/Logistics」と、GXSのグローバル対応企業間データ連携クラウドサービス「GXS Managed Services」を組み合わせて提供する。サービスの運用に富士ゼロックスの貿易業務に関するノウハウを活用したという。

 富士ゼロックスは、中国や日本国内でデジタル複合機やプリンタなどを生産、日本およびアジア太平洋地域の各国で販売し、北米・欧州などに輸出している。これまで海外の販売会社などから多数の緊急な納期問合せに対して、工場や各輸送業者に都度確認し回答していた。また、海外の販売会社においては、万一の輸送遅延に備えて多めの在庫を確保していたという。

 今回の仕組みは、企業間データ連携クラウドサービス「GXS Managed Services」を利用して収集した約40社の輸送業者の輸送ステータスを「NeoSarf/Logistics」のデータベースに登録し、物流に関係する部門(販売会社、需給部門、生産拠点など)の管理番号で検索しても、輸送中の製品のステータスを把握できるようにした。これにより富士ゼロックスは、リードタイムが長い国際輸送においても、きめ細やかな管理ができるようになり、納期問合せへの回答の迅速化や、在庫の削減、洋上にある製品へのオーダー引当、さらには生産計画精度の向上など、需給コントロールの強化を実現したとしている。

 富士ゼロックスは、文書の電子化から情報の共有、効果的な文書の活用など、文書管理の一元化を実現するドキュメント管理ソリューションを展開しており、NECとGXSは、富士ゼロックスがドキュメント管理ソリューションで培った貿易業務のノウハウも活用し、このたびの輸送ステータスの可視化を実現したという。

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