米Equinix、東京・大手町にデータセンターを開設

Equinixが国内4カ所目となるデータセンターを都内に開設。金融などのグローバル企業に情報通信サービスを提供する。

» 2013年08月08日 16時08分 公開
[國谷武史,ITmedia]
Equinixの古田敬 日本法人代表取締役、CIOのブライアン・リリー氏、アジア太平洋地区担当社長のサミュエル・リー氏(左から)

 データセンターサービス企業の米Equinixは8月8日、国内で4カ所目となるデータセンター「TY4」を東京・大手町に開設した。金融やコンテンツプロバイダー(CP)などのグローバル企業を対象に、情報通信サービスを提供していく。

 Equinixは、「IBX」という名称のデータセンターを世界95カ所以上で運営し、4000社以上の企業顧客を抱える。日本には2001年に進出し、都心周辺に3カ所のデータセンターを展開。大阪市内にもデータセンター「OS1」を建設中で、年内に国内5拠点体制とし、収容可能ラック数も最大4250ラックになる。

 TY4はラック収容数が最大750ラック規模で、当面は約半分の450ラック規模で顧客重要に対応する。投資規模は約35億円。施設は竣工して間もないビル内にあり、耐震性の高さや国内通信サービスの基幹設備が集まる大手町に位置することから、「グローバル企業が要求する非常に高い信頼性と超低遅延の高速通信によるサービスを実現できる」(日本法人代表取締役の古田敬氏)という。

都内の「IBX」および通信接続拠点(左)。年内には東京・大阪の冗長構成になる(右)

 同日の開所式には古田氏のほか、CIOのブライアン・リリー氏、アジア太平洋地区担当社長のサミュエル・リー氏が出席。リー氏は、「アジア太平洋地区だけでも18カ所のIBXがあり、グローバル企業の日本進出から日本企業の海外進出まで広範なニーズに対応していける」と述べた。

 同社では年内にOS1新設のほか、シンガポールや上海などでIBXの大規模増設を進めている。リリー氏は、「当社の中でもアジア太平洋地区が急成長をみせており、今後も投資を拡大していく」と表明している。

TY4の正面玄関(右)と顧客企業の業務スペース
450ラックによる第1期のサーバルーム。ラックの冷却システムは最新鋭のもの(左)。右は通信事業者との相互接続設備。国内ではNTTコミュニケーションズ、KDDI、ソフトバンクテレコムなどがパートナーとなっている
第2期で予定するサーバルーム(左)。停電時に備えて10分の給電が可能な2500kVAのバッテリと、48時間の連続運転が可能なガスタービン発電機を備える

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