Equinixが国内4カ所目となるデータセンターを都内に開設。金融などのグローバル企業に情報通信サービスを提供する。
データセンターサービス企業の米Equinixは8月8日、国内で4カ所目となるデータセンター「TY4」を東京・大手町に開設した。金融やコンテンツプロバイダー(CP)などのグローバル企業を対象に、情報通信サービスを提供していく。
Equinixは、「IBX」という名称のデータセンターを世界95カ所以上で運営し、4000社以上の企業顧客を抱える。日本には2001年に進出し、都心周辺に3カ所のデータセンターを展開。大阪市内にもデータセンター「OS1」を建設中で、年内に国内5拠点体制とし、収容可能ラック数も最大4250ラックになる。
TY4はラック収容数が最大750ラック規模で、当面は約半分の450ラック規模で顧客重要に対応する。投資規模は約35億円。施設は竣工して間もないビル内にあり、耐震性の高さや国内通信サービスの基幹設備が集まる大手町に位置することから、「グローバル企業が要求する非常に高い信頼性と超低遅延の高速通信によるサービスを実現できる」(日本法人代表取締役の古田敬氏)という。
同日の開所式には古田氏のほか、CIOのブライアン・リリー氏、アジア太平洋地区担当社長のサミュエル・リー氏が出席。リー氏は、「アジア太平洋地区だけでも18カ所のIBXがあり、グローバル企業の日本進出から日本企業の海外進出まで広範なニーズに対応していける」と述べた。
同社では年内にOS1新設のほか、シンガポールや上海などでIBXの大規模増設を進めている。リリー氏は、「当社の中でもアジア太平洋地区が急成長をみせており、今後も投資を拡大していく」と表明している。
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