日本IBMは「IBM PureApplication System W1700」のエントリーモデルを発表した。
日本IBMは8月27日、POWER7+プロセッサを搭載したPaaS向け統合型システム「IBM PureApplication System W1700」のエントリーモデルを発表した。高い可用性や安全性を必要とする部門や業務の小規模システムと、スタートアップとしてのクラウドの導入・利用に適しているという。9月13日に提供を開始する。
IBM PureApplication Systemは、特にWebアプリケーションやデータベースなど多様なソリューション向けに設計およびチューニングされたPaaS環境構築のためのプラットフォーム。x86アーキテクチャを基盤とする「W1500」、POWER7+アーキテクチャを基盤とする「W1700」の2つのモデルをラインアップしている。
今回発表されたW1700のエントリーモデルは、搭載プロセッサ数が32コアまたは64コアの2種類で提供される。POWER7+アーキテクチャの特長である仮想サーバの高い集約率と処理能力、ハードウェア上でサーバ仮想化を実現する「PowerVM」による高い安全性や可用性など、従来の96コア以上を搭載するW1700モデルと同等の機能を実装しながら、ラックサイズをおよそ3分の2に、消費電力をおよそ3分の1に抑えるなど、導入や運用の負担の軽減を実現したという。
IBM PureApplication Systemシリーズ共通では可用性や安全性を高める点で、(1)容易に構築・リカバリできる災害対策機能、(2)垂直スケーリング機能のサポート、(3)ファイル暗号化機能、(4)運用管理機能の強化、(5)W1500モデルにおけるWindows OSサポート――といった機能追加と強化を実施している。
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