アプリのリリースを自動化・効率化するソフトウェア群、日本IBMが発表

日本IBMは、アプリケーションのリリースを自動化・効率化するソフトウェア「IBM UrbanCode」ファミリーを発表した。

» 2013年09月03日 16時47分 公開
[ITmedia]

 日本IBMは9月3日、アプリケーションのリリースを自動化し、ビジネスアプリケーションの開発ライフサイクルの高速化、効率化を支援するソフトウェア製品群「IBM UrbanCode」を発表した。6日からIBMおよびIBMパートナー経由で提供される。

 新製品は、IBMが2013年4月に買収、統合を完了したUrbanCodeのARA(アプリケーション・リリース・オートメーション)ソフトウェア製品群をIBMのラインアップとして提供する。IBMは開発から運用までのサイクルを短縮するDevOpsの推進において「アプリケーションリリースの自動化」が重要な要素の一つだと位置付けている。ソフトウェア製品群を、IBMのラインアップとして提供を開始したものだ。

 IBM UrbanCodeファミリーは、アプリケーションのリリースプロセスの自動化によって手作業でのエラーを防ぎ、リリース作業の監査対応を強化する「IBM UrbanCode Deploy」、複数アプリケーションやさまざまな環境へのアプリケーションリリースの計画・実行・実績を包括的に管理する「IBM UrbanCode Release」から構成される。容易なドラッグ&ドロップ操作によるアプリケーションリリースのプロセス定義や、品質ゲート機能、細かいレベルのセキュリティ設定、リリース作業の証跡保持、複数のアプリケーションやさまざまな環境へのリリースの計画・実行・実績を包括的に管理するなどの特長をそのままに提供される。

 さらに、クラウドやモバイルといった変化の早いビジネス環境への対応のために、テスト自動化製品との連携を強化している。統合型システムの「IBM PureSystems」やオープンクラウド基盤ソフトウェア「IBM SmarterCloud Orchestrator」、MEAPソフトウェア「IBM Worklight」と連携し、クラウドやモバイル向けのアプリケーションの自動リリースをサポートする。

 また、オープンソースのシステム統合フレームワーク「Chef」をサポートする。Chef」のレシピを呼び出して、クラウド環境向けに必要とされるサーバやアプリケーションを自動的に構築および調整し、その上にアプリケーションを自動的でリリースすることができる。IBMのテスト製品との連携を強化し、テスト管理・実行ソフトウェア「IBM Rational Quality Manager」、仮想テスト環境「IBM Rational Test Virtualization Server」と連携で、アプリケーションのリリースプロセスの中にテストを組み込める。リリース自動化の範囲を広げることによりで、短いサイクルでの頻繁なアプリケーションの開発・テスト・リリースへの対応が可能になるという。

 ライセンス使用価格は、IBM UrbanCode Deployが管理対象サーバの1プロセッサ・バリュー・ユニットあたり3274円から、IBM UrbanCode Releaseが1ユーザーあたり54万5790円からとなる。

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