日本オラクルが新エンジニアド・システム、仮想化統合基盤向けモデルを発売

日本オラクルは、仮想化統合基盤を実現するエンジニアド・システム「Oracle Virtual Compute Appliance」を発表した。

» 2013年09月12日 17時12分 公開
[ITmedia]
Oracle Virtual Compute Appliance

 日本オラクルは9月12日、仮想化統合基盤を実現するエンジニアド・システム新製品「Oracle Virtual Compute Appliance」を発売した。

 新製品は、仮想環境でのアプリケーションをシンプルに構築するために設計されているという。仮想環境の構築に必要なハードウェアとソフトウェアを一体化した統合基盤として提供することで、アプリケーションの利用を開始するまでの時間を短縮できる。ソフトウェアで統合的・効率的に管理し、x86サーバの仮想化におけるアプリケーションの迅速展開と構成環境の再現を可能にする。ユーザーは電源投入から約1時間で本番環境を準備し、仮想マシンを数分間で実行することができるという。

 サーバ基盤にインテル Xeon プロセッサを搭載したSun Server X3-2、仮想化基盤にOracle VM、ストレージ基盤にSun ZFS Storage Appliance、仮想ネットワークにOracle Virtual Networkingの仮想化コントローラと管理ソフトウェアのOracle SDNなどを採用している。広帯域のInfiniBandネットワークで構築され、全ての仮想マシンから透過的に利用できる内部接続モジュールを経由し、既存のイーサネットとファイバチャネル・ネットワークに接続する。耐障害設計を採用するほか、障害発生時の被害を最小限度に抑えるようハードウェアやソフトウェアの障害時に仮想マシンが自動的に再起動する。

 製品は組み立てられた状態で出荷され、ソフトウェア定義による最小限の構成作業によって本番環境を実行できる。これにより、数百時間の作業時間を節約したり、物理的なソフトウェア構成のエラーリスクを軽減したりできるという。

 提供価格は、Sun Server X3-2が4台(管理用2台を含む)とOracle ZFS Storage Applianceが1台(292GバイトのSSDと18テラバイトのHDD)、Oracle Fabric Interconnectが2台などの最小構成で2880万4361円(税別)から。

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