iOS 7では40項目以上の脆弱性が修正された。任意のコード実行の恐れがある極めて深刻な脆弱性が多数を占める。
米Appleは9月18日に提供を開始したモバイルOS最新版の「iOS 7」で、極めて深刻な脆弱性を多数修正した。iOS 7はiPhone 4以降、第5世代以降のiPod touch、iPad 2以降にインストールできる。
同社のセキュリティ情報によると、iOS 7では40項目以上の脆弱性が修正された。中でもWebKitやSafariの脆弱性は相当数に上り、その大半は、細工を施したWebサイトを使って任意のコードを実行される恐れのある極めて深刻な脆弱性となっている。
ほかにも不正なPDFを使って悪用される恐れのあるImageIOやCoreGraphicsの脆弱性、パスコードロック迂回の脆弱性、パーソナルホットスポットの脆弱性、Twitter関連の脆弱性などさまざまな脆弱性が修正されたほか、信頼できるroot証明書リストの更新なども盛り込まれた。
これとは別に、OS Xに付属する統合開発環境の更新版となる「Xcode 5.0」も、OS X Mountain Lion v10.8向けにリリースされた。Gitをバージョン1.8.3.1に更新し、中間者攻撃による情報流出を招く恐れのある脆弱性を修正している。
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