日本SGI、高密度クラスタサーバとHadoop専用アプライアンスを発売

日本SGIは、ビックデータ市場に向けた新たな高密度クラスタサーバ製品「SGI InfiniteData Cluster」と、専用アプライアンス製品「SGI Hadoop Cluster」の提供を開始した。

» 2013年11月07日 16時18分 公開
[ITmedia]

 日本SGIは11月7日、ビックデータ市場に向けた新たな高密度クラスタサーバ製品「SGI InfiniteData Cluster」と、SGI InfiniteData Clusterに大規模データの分散処理に適したHadoopソフトウェアをあらかじめ組み込んだ専用アプライアンス製品「SGI Hadoop Cluster」を発売した。主にHadoopなどを活用した高度なビッグデータ解析を行う企業や大学・官公庁の研究機関、データセンター事業者などの企業への販売を想定している。

 SGI InfiniteData Clusterは、膨大で複雑なビッグデータ解析に求められる分散並列処理に最適化されたラックマウント型のクラスタサーバ製品。高密度化を実現するため、高さ1Uまたは2Uの天面が開放されたトレイ型筐体を独自開発し、24インチラックにプロセッサコアが最大1920個、ストレージは1.9ペタバイトまで搭載できる。

 高さ2Uのトレイ型ノードには、6コアのデュアルインテルXeon プロセッサーE2600 v2製品ファミリーと、4テラバイトのSATAディスクを12台まで搭載でき、1つのプロセッサコアに対して1つのディスクを対応させることができる。これにより、Hadoopなどを活用した膨大な数の並列計算処理において、複数のCPUコアが1つのディスクに同時にアクセスすることから生じていたディスクI/Oの遅延が解消され、計算処理能力が向上する。各ノード間は10ギガビットイーサネットで接続され、より高速なFDR InfiniBandもオプションで選択できる。ハイパフォーマンスコンピューティング用途での高度な計算処理にも対応するとしている。

 一方、Hadoop専用アプライアンス製品のSGI Hadoop Clusterは、米Clouderaが提供しているオープンソースのHadoopディストリビューション「CDH(Cloudera's Distribution Including Apache Hadoop)」、CDH専用管理プラットフォーム「Cloudera Manager」、SGIのシステム管理ソフトウェア「SGI Management Center」をそれぞれの専用ノードにプリインストールして出荷される。管理ノードや計算ノード、ネットワーク、OSなど全てのシステム構成がHadoop向けに最適化されており、Hadoopを活用したビッグデータ解析のシステム構築と稼働開始を短期間で実現するという。

 製品の参考価格(税別)は、SGI InffiniteData Clusterが781万4000円、SGI Hadoop Clusterが2398万円。12月初旬の出荷開始を予定する。

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