クラウドシステム管理ソフト市場は前年比46.1%増の成長ぶり

IDC Japanによると、2012年の国内クラウドシステム管理ソフトウェア市場は前年比46.1%増の68億円になった。

» 2013年11月20日 18時08分 公開
[ITmedia]

 IDC Japanは11月20日、2012年における国内クラウドシステム管理ソフトウェア市場規模実績と2017年までの予測を発表した。

 同社が定義する「クラウドシステム管理ソフトウェア」とは、クラウドシステム環境に対する管理機能を持つソフトウェアを指す。具体的には、プール化されたリソースの管理、仮想マシンのプロビジョニング、サービスカタログ、セルフサービスポータル、サービス使用量の計測と課金などの機能を持つソフトウェアが対象となる。

 2012年の市場は、前年比成長率46.1%の67億6100万円と高い成長となった。大手企業の情報システム子会社やデータセンター事業者、クラウドサービスプロバイダーにおいて、クラウドシステム基盤の構築が徐々に進んでおり、これに伴って導入が増加したことで高い成長につながった。ベンダー別の売上額シェアでは、ヴイエムウェアが25%のシェアを獲得して1位となり、2位にIBM、3位にHPが続いている。

 2013年の市場予測は前年比48.6%増の100億円。引き続きデータセンター事業者や大手企業、クラウドサービスプロバイダーでの導入が活発になり、成長率では2013年がピークに達するという。

 2014年以降も市場の高い成長率は続き、2012〜2017年の年間平均成長率は38.5%、2017年には344億円に達すると予測している。特に大手から中堅企業におけるプライベートクラウド需要の高まりが市場を促進する大きな要因になるとしている。

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