富士通、システム統合不要のグローバル経営管理ソリューションを発表

富士通が、日本企業のヘッドクォーター向けに迅速な意思決定を支援する「FUJITSU Enterprise Application GLOVIA SUMMIT グローバル経営管理ソリューション」を発売した。

» 2013年12月25日 17時38分 公開
[ITmedia]

 富士通は12月25日、「FUJITSU Enterprise Application GLOVIA SUMMIT グローバル経営管理ソリューション(以下、グローバル経営管理ソリューション)」の販売を発表した。

 「グローバル経営管理ソリューション」は、「FUJITSU Enterprise Application GLOVIA SUMMIT」など富士通のERP製品をベースに機能強化したもの。海外に拠点を持つ日本企業において、事業管理部門向けに「グループ事業管理ソリューション」、経理部門向けに「グループ会計ソリューション」、経営層向けに「経営ポータルソリューション」という3つの新ソリューションで構成されている。

 「グローバル経営管理ソリューション」の最大の特徴は、グループでのシステム統一を前提とせず、グループ各社の現行会計システムや基幹システムを生かして経営管理に必要な情報収集を行うところだ。これによりユーザーは、低コスト、短期間でグローバル経営に必要な情報を的確かつリアルタイムで収集できるようになる。

 データ収集方法は、富士通のビジネスプロセス統合基盤である「FUJITSU Software Interstage Business Operations Platform」を活用し、収集スケジュールに沿って、グループ会社のシステムから、データ収集のツールである収集コネクターを活用して実施する。収集コネクターは「SAP ERP」をはじめ、富士通の統合基幹業務システム「PRO-NES」や中国のERP製品「用友」などの専用コネクターを提供しており、商談・受注・実績・予算などの情報が自動的に収集される。専用コネクターは今後対応製品を順次増やしていく方針だ。

 富士通では、「グローバルなビジネス状況を一元管理することで、連結決算業務を効率化したい」「IFRS(国際財務報告基準)におけるセグメント開示への対応を低コストで段階的に進めたい」「グループ内部取引を考慮した、より精緻なグループ横串の実績把握や予算比較分析を行いたい」といった日本のグローバル企業のニーズを踏まえ、今後2年間で900サイトへの販売を目指している。

 販売価格は、グループ事業管理ソリューションとグループ会計ソリューションがそれぞれ800万円から(20ユーザーから)、経営ポータルソリューションが770万円から(2プロセッサ200ユーザーから)。出荷時期はいずれも2014年3月末からとなっている。

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