東急リバブルとアサヒビールの事例に学ぶ スマートデバイスで営業改革を!ITmedia エンタープライズ ソリューションセミナー レポート(2/3 ページ)

» 2014年01月15日 11時30分 公開
[ITmediaエンタープライズ編集部,ITmedia]

全日空や資生堂も採用するサービス

 次に、「企業でスマートデバイスをフル活用する次の一手 仮想デスクトップサービス」と題した講演を行ったのが、新日鉄住金ソリューションズ ITインフラソリューション事業本部 営業本部 営業企画部 ワークスタイルイノベーションソリューション企画グループ グループリーダーの新堀徹氏だ。

新日鉄住金ソリューションズ ITインフラソリューション事業本部 営業本部 営業企画部 ワークスタイルイノベーションソリューション企画グループ グループリーダーの新堀徹氏 新日鉄住金ソリューションズ ITインフラソリューション事業本部 営業本部 営業企画部 ワークスタイルイノベーションソリューション企画グループ グループリーダーの新堀徹氏

 企業でスマートデバイスを活用する際、業務システムとの連携がIT部門にとって悩みの種の1つである。スマートデバイスの進化のスピードが速いため、例えば、OSのバージョンコントロールが困難で、業務システムの動作検証などの作業が増大してしまうほか、アプリケーションの改修がその都度必要になる。加えて、iOSやAndroidなど、OSがユーザーによってバラバラだと、その管理はいっそう困難を極める。

 そうした状況に対して、新日鉄住金ソリューションズが提案するのが、仮想デスクトップだ。これにより、スマートデバイスのOSのバージョンを仮想デスクトップが吸収するなど、デバイスごとに異なるOSやバージョンからの解放を実現するという。

 同社では、「M3DaaS@absonne」という仮想デスクトップサービスを提供。利用するユーザーや部署に合わせて、サーバ共有型、プール型の仮想デスクトップ、固定型の仮想デスクトップという3つの接続形態を用意するほか、メールサービスやMDM、PC端末管理などクライアント周辺のワンストップサービスを実現する。また、全日本空輸(1万1000ユーザー)、資生堂(3600ユーザー)といった大手企業による大規模導入実績も強みだとしている。

 「仮想デスクトップで既存業務をスマートデバイスから行い、スマートデバイスの利用を向上させていきたい」と新堀氏は意気込んだ。

安易なMDMツールを選ぶな

 本セミナーでは、MDMに関する最新ソリューションについても紹介された。モバイルアイアン・ジャパンでVP of Sales, MobileIron APJの柳下幹生氏は、スマートデバイスの業務利用においてMDMや企業モビリティ管理(Enterprise Mobility Management:EMM)が注目を集めているが、そのツールを安易に選ぶべきではないと警鐘を鳴らす。

モバイルアイアン・ジャパン VP of Sales MobileIron APJの柳下幹生氏 モバイルアイアン・ジャパン VP of Sales MobileIron APJの柳下幹生氏

 例えば、価格が安いというだけで、ロック/ワイプなどの単純機能しかないツールや、機能拡張や新OS対応が遅いツール、さらにはデバイス管理だけでアプリ/コンテンツ管理機能が追加できないツールなどを導入してしまう企業が少なくないという。「MDMやEMMを利用するにはプロファイルやクライアントをデバイスに組み込む必要があり、抜き差しは決して容易ではない」と柳下氏は述べる。

 それに対して、モバイルアイアンでは、マルチOSでの管理やセキュリティ対策、デバイス構成およびプロビジョニングの簡素化といったMDM機能に加え、アプリのコンテナ化やセキュアトネリングなどのMobile App Management(MAM)機能、セキュアコンテンツアクセスや専用コンテンツビューワーといったMobile Content Management(MCM)機能を統合したソリューションを提供する。

 グローバルでは6000社以上のユーザーを保有するほか、日本でもJRや三菱ふそう、高島屋など、さまざまな業種業態での採用が進んでいるという。

デバイス上にセキュアな領域を構築

 続いてのセッションに登壇したのは、ソリトンシステムズでMobile&Cloud タスクフォース本部長の松本吉且氏。セキュリティの観点からスマートデバイス管理の重要性を訴えた。

ソリトンシステムズ Mobile&Cloud タスクフォース本部長の松本吉且氏 ソリトンシステムズ Mobile&Cloud タスクフォース本部長の松本吉且氏

 企業でのスマートデバイス活用において、ユーザーはいつでも、どこでも、安全に業務データにアクセスしたいという期待がある。ただし、こうした機動性、利便性を向上させる反面、セキュリティリスクをいかに防ぐかということがIT管理者の悩みである。

 松本氏によると、リスクはデバイスの紛失や盗難だけにとどまらないため、例えば、業務サーバアクセス時の二要素認証、認証失敗時のローカルワイプ、業務データの暗号化、データの外部出力制限、盗聴防止、マルウェアからのデータ隔離など、スマートデバイス利用上のセキュリティ要件は多岐にわたり、IT管理者のタスクは膨れ上がる。

 これに対して、ソリトンシステムズが用意するソリューションが、MDM、MAM、MCMを統合したビジネスプラットフォーム「Dynamic Mobile Exchange(DME)」である。特徴は、「セキュア・コンテナ」と呼ばれるセキュアな領域をデバイス上に作成し、グループウェアや社内外の業務アプリケーションを利用できる環境を提供すること。また、データは暗号化して隔離することで、保護や管理、制限が可能になるという。

このセッションに興味のある方にはこちらのホワイトペーパーがおすすめです。

働き方の変革をセキュリティを高めながらスマートデバイスで実現

スマートデバイスの活用で、新たな働き方が見えてくる。セキュリティを高めながら、スマートデバイスの利便性を最大限に引き出す環境とは?

ホワイトペーパーのダウンロードページへ (TechTargetジャパン)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ