Firefox、締め出し免除プラグインのホワイトリスト作成

一時的なホワイトリストに登録されたプラグインについては、デフォルトでの遮断を免除する。

» 2014年03月05日 07時39分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 Webブラウザ「Firefox」からのプラグインの締め出しを進めているMozillaは、ユーザーがクリックしないとプラグインが実行されない「Click to Play」の仕組み導入に当たり、この仕組みの適応を免除するプラグインのホワイトリストを作成し、登録申請を受け付けると発表した。

Click to Play機能(Mozillaより)

 対象となるのはWeb初期のAPIである「Netscape Plug-in API」(NPAPI)を使ったプラグイン。Mozillaでは、こうしたプラグインがクラッシュやセキュリティ問題を引き起こす重大な原因になっていると判断し、原則としてデフォルトで無効にする方針を打ち出していた。

 Webサイトの作者に対してはこうしたプラグインの使用を段階的に廃止するよう促しており、「emscripten」や「asm.js」などを活用すればプラグインの必要性は薄れると指摘している。

 ただ、プラグインの作者がWebベースの代替措置に移行するには時間がかかることにも配慮。一時的なホワイトリストに登録されたプラグインについては、デフォルトでの遮断を免除することにした。ホワイトリストへの登録はBugzillaの専用テンプレートから申請できる。申請に当たっては、NPAPIベースのプラグインから標準ベースのWebソリューションに移行する計画を盛り込む必要がある。

 申請を受けて安全基準を満たしていると判断したプラグインはホワイトリストに登録され、デフォルトでの遮断を免除される。申請期間は2014年3月31日まで。この期限後に申請されたプラグインについては、審査を経て随時ホワイトリストに登録する方針だという。

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