Webの高速化に取り組むMozillaが、ネットトラフィックを圧迫する画像ファイルの圧縮率を高める目的で新しいJPEGエンコーダーを開発するプロジェクトを立ち上げた。
Mozillaは3月5日(現地時間)、新しいJPEGのエンコーダーを構築するプロジェクト「mozjpeg」を発表した。従来のJPEGとの互換性を保ちつつ、圧縮率を高めるのが目的という。
Webページを構成する要素の中で画像はコードなどに比べてファイルサイズが非常に大きく、ネットトラフィックを圧迫し、Webページの表示速度を遅らせる原因となっている。
米Microsoftや米Googleはこの問題を解決するために、JPEGはに代わる新たな画像フォーマット(MicrosoftはHD Photo、GoogleはWebP)を提唱しているが、いまだ普及には至っていない。
Mozillaは、1992年から使われているJPEGから互換性のない新しいフォーマットに移行するのは難しいと考え、JPEGの圧縮率を高める道を選んだという。
同日リリースの「mozjpeg ver.1.0」は既存のJPEGコーデック「libjpeg-turbo」のフォークで、1500件のJPEGファイルでテストしたところ、平均して10%圧縮率が上がったという。
Mozillaは今後、さらに圧縮率を高めることに取り組んでいくとしている。
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