Windows 8.1

Microsoftが展開する「Rapid Release」との付き合い方さよならWindows XP、そしてWindows 8.1(3/3 ページ)

» 2014年03月27日 08時00分 公開
[山本雅史,ITmedia]
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企業としての付き合い方

 Windows 8が動作しているPCでは全てWindows 8.1へアップデートできたように、次のWindows 8.1 Spring 2014 Updateも問題なくアップデートできるだろう。ただし企業での利用を考えれば、個人ユースとは異なり、Rapid Releaseで提供されるアップデートに直ちに飛びつくべきでは無い。数カ月ほど遅れてから導入すべきだといえる。

 企業でRapid Releaseを利用する場合は、どのような部分が変更されたのかをユーザーに告知していくことも必要だ。ただ、メジャーアップデートOSを採用する時のように、OSの使い方を詳しく教育するような手間はかからないだろう。

 また、従業員などのユーザーがWindows Updateなどを通じて勝手にアップデートを行わないように制御しておく必要もあるだろう。Active Directoryで管理しているなら、クライアントPCのUpdateをWindows Update経由ではなく、社内に設置したWindows ServerのWSUS(Windows Server Update Service)やクラウドサービスのWindows Intuneを使ってアップデートを行うようにしておく。そうすれば、IT管理者が許可したアップデートのみを社内のPCに適用していける。

 Rapid Releaseに関しては、企業も積極的にアップデートを行うようにすべきだ。よほど機能面で問題が出ない限り、Rapid Releaseで提供されるアップデートは多くのユーザーの意見が反映され、使いやすくなる改良が加えられているからだ。

Windows 8.1は、多くの内部的な機能が追加され、UIの細かな部分の改良も行われている(同)
Windows 8.1はベースとなるWindows 8のユーザーへ無償提供された。今後、Rapid Releaseも無償で提供されるとみられる(同)

 今春には、Windows 8.1 Spring 2014 Updateが提供されるとみられる。もし、OSのアップデート名に「Spring」と付いていれば、今後のアップデートが年1回では無く、複数行われる可能性もある。さすがに四半期ごとのアップデートとは思えないが、半年ごとのリリースサイクルを覚悟する必要はあるかもしれない。

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