バックアップソフト「NetBackup」の最新版と14〜76テラバイトのバックアップ容量を備えたストレージやサーバがオールインワンとなっている。
シマンテックは3月27日、大規模システム環境向けのバックアップアプライアンス「Symantec NetBackup 5230」を発表した。同社パートナーの伊藤忠テクノソリューションズが販売し、5月から提供する。
新製品は、バックアップソフトの最新版「Symantec NetBackup 7.6」とサーバおよびストレージのハードウェア一つになったオールインワンモデル。ストレージのバックアップ容量に応じて、14/40/76テラバイト(TB)の3タイプ。
NetBackup 7.6は2013年秋にリリースされたばかりで、300万ファイル/60Gバイトのデータを最短6分19秒でフルバックアップできるという性能や、短時間でのリカバリ、物理/仮想サーバが大量に混在する環境でも効率的な管理ができるという。アプライアンス化に際してWAN最適化機能が追加され、遠隔サイトへのバックアップデータの転送速度も向上させたとしている。
ライセンスはバックアップ対象のデータ容量(FETB)を基準とし、ストレージのバックアップ容量とFETBは同じだが、バックアップ容量40TBのモデルではFETBを28TBまでとするライセンスも用意する。ライセンス価格は28TBモデルがオープン、28TBモデルが約3100万円から、40TBモデルが約5600万円から、76TBモデルが約9500万円から。
従来、大規模なシステム環境のバックアップはソフトやサーバ、ストレージを個別に組み合わせて構築、運用するケースが一般的だったものの、同社はアプライアンス化によって短期構築や手間の軽減を求めるニーズが高まっていると説明している。
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