慶應SFC、約6000人利用のオンラインストレージ構築導入事例

オンプレミスで構築したシステムにより、データを外部のパブリッククラウドに持ち出す必要が無くなったという。

» 2014年09月09日 11時51分 公開
[ITmedia]

 慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)が、約6000人の教員や学生が利用するデータ管理・共有ツールとしてオンラインストレージを構築し、2014年3月から稼働を開始した。構築を支援した日商エレクトロニクスとシトリックス・システムズ・ジャパンが発表した。

 従来、SFCでは教員や学生にファイルサーバの領域を割り当てていたという。今回はシステムの更改に伴うもので、授業やゼミ、サークルなどでのファイル共有、スマートフォンやタブレット端末でのファイル利用を求める声もあり、これらの要望を満たすオンラインストレージの導入を検討した。

SFCが導入したシステムの概要(日商エレクトロニクスより)

 一般的なオンラインストレージはパブリッククラウドサービスとして提供され、データは外部環境に保存される。SFCではデータを学内からパブリッククラウドへ持ち出す必要がないことを条件にシステムを選定。シトリックスの「ShareFile」が利便性や安全性を兼ね備えることを確認し、ファイルのアップロードやダウンロードもパブリッククラウドより高速だとして、採用した。

 SFCでは教員や学生が教育データ、研究データの管理および共有をより容易に、安全そして迅速に行うことが可能となり、学習・研究意欲と成果の向上にもつながるものと期待しているという。

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