のぞき見も盗撮もできない“安全な情報入力”を可能にするという技術をNTTデータがお披露目した。
NTTデータは10月15日、AR(拡張現実)やスマートグラスを使って情報を入力する新技術を発表した。東京ビッグサイトで開催中の「ITpro EXPO 2014」会場に出品している。
新技術はユーザーが装着したスマートグラスに表示するAR画像を指などでなぞると、情報を入力できる。同社ではAR画像に触れる身体の動きを認識する技術などを開発。メガネに組み込むタイプやフレーム部分に装着可能な外付けタイプなどを紹介している。
これによってキーボートやタッチパネルなどが不要になり、屋外の作業現場など情報端末の操作などに制約を伴う環境での活用、また、暗証番号など機密性の高い情報を入力する際のマルウェアなどによる盗聴や盗撮対策としても期待される。特に認証操作にARを活用するケースはあまりないという。
今後はこの技術を含めたウェアラブルデバイスの実証実験を進め、2015年に実用化を目指す。2018年までに50億円の売上を計画している。
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