日本HP、映像変換やHPCなど用途特化型サーバに新モデル

ワークロード特化型サーバ「HP Moonshot System」のポートフォリオを拡充、新たなカートリッジ4機種を発売する。

» 2014年11月06日 18時16分 公開
[ITmedia]

 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は11月6日、ワークロード特化型サーバ「HP Moonshot System」のラインアップを強化した。4種類の「サーバカードリッジ」として「HP ProLiant m350サーバーカートリッジ」「HP ProLiant m710サーバーカートリッジ」「HP ProLiant m400サーバーカートリッジ」「HP ProLiant m800サーバーカートリッジ」を追加した。

 Webホスティング用途のm350は、サービスプロバイダー向けに開発された「Intel Atom C2730」を4ノード搭載する高密度サーバカートリッジ。Moonshot Systemの中でも最も高密度にCPUコアを搭載でき、限られたスペース内で多くのリソースが必要とされるWebホスティング環境に最適化している。Intel Atomプロセッサ搭載のHP Moonshotサーバ向け専用製品として、従来に比べて低価格の「Red Hat Enterprise Linuxサブスクリプション」が同時に販売開始さる。

 m710はビデオトランスコーディングやアプリケーション配信向けで、同サーバにカスタマイズされた「Intel Xeon E3-1284L v3プロセッサー」「Intel Iris Pro Graphics P5200 GPU」を内蔵している。検証・実証済みのVantrixの「Vantrix Media Platform」やHarmonicの「Harmonic VOS」ソリューションと組み合わせて利用することにより、従来平均に比べて20倍ものコストパフォーマンスが高いビデオトランスコーディング能力を提供するという。

 m400はハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)向けとなり、業界初の64ビットARMサーバとなる。電力、冷却、スペース面の無駄を省き、総所有コストを従来のラックサーバに比べて最大35%削減できるとしている。

 ビックデータのリアルタイム分析向けモデルとなるm800は、DSP搭載によってパターン分析など、大量で複雑なデータのリアルタイム処理用に最適化されてもの。従来と比べて3倍の帯域幅とすることで、データスループットにおける遅延を90%低下させた。

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