デル、ワークロードに応じた構成が組める新サーバを発表

「ユーザー主導」というコンセプトで、様々なワークロードへ柔軟に構成が組める統合アーキテクチャを採用した「Dell PowerEdge FX」を発表した。

» 2014年11月12日 18時09分 公開
[ITmedia]

 デルは11月12日、次世代の統合アーキテクチャを採用したという新製品「Dell PowerEdge FX」を発表した。ブレードとラック、ストレージやネットワークが統合された1つの共通モジュラプラットフォームに組み合わせるというもの。ユーザーがビジネス要件に合わせたインフラ管理やスケーリング、予算策定を実施できると説明する。

 Dell PowerEdge FXは、「Dell PowerEdge FX2エンクロージャ」「Dell PowerEdge FC630」「Dell PowerEdge FM120x4」「Dell Networking FN I/Oアグリゲータ」で構成されている。

Dell PowerEdge FX

 FX2エンクロージャは電源、冷却、ネットワーク機能や管理、I/O拡張スロットを共有し、サーバとストレージブロックを統合した2Uラックベースの統合型基盤になる。またFC630は、幅と高さが半分のFX用のサーバブロック。高性能プロセッサと大容量メモリを搭載し、仮想環境のホスティングやビジネスインテリジェンスのアプリケーション、データベース、プライベートクラウドの実行に最適なよう設計されている。

 FM120x4は、FX2エンクロージャあたり最大16台のマイクロサーバに対応、Webサービスや専用ホスティング、軽負荷のデータ分析などに適したコスト効率の良い高密度型システム。FN I/Oアグリゲータは、FX2に合わせて設計され、追加のケーブル配線やLAN/SANアダプタを最大50%削減するという。システム間通信の最適化に向いた装置となる。

 同社は併せて、「Intel Xeon Processor E5 2600 v3ファミリー」プロセッサ搭載のサーバ新製品4モデル「Dell PowerEdge M630(ブレード型)」「Dell PowerEdge R530/R430(ラック型)」「Dell PowerEdge R430(ラック型)」「Dell PowerEdge T530(タワー型)」も発表した。

 これらの新型サーバは、データセンターの処理能力の向上や容量の拡張を迅速に図ることを支援するという。また、フラッシュメモリの性能を引き出す「PowerEdge Express Flash NVMe PCIe SSD」や「Dell Fluid Cache テクノロジ」といった機能や、ソフトウェア定義型の技術に対応したシステム管理機能なども備える。

 各製品の出荷開始は12月3日から。最小構成価格(税引)はFX2エンクロージャが25万9000円、FC630が67万8000円などとなっている。

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