若者に人気の消えるメッセージングアプリ「Snapchat」で友達に送金できるようになる。デビットカードを登録しておき、「$30.25」などと金額をメッセージとして送信するだけ。決済はSquareが行う。
開封後数秒で消える動画メッセージングアプリSnapchatを手掛ける米Snapchatは11月17日(現地時間)、Snapchatのメッセージで友達に送金できるサービス「Snapcash」を発表した。まずは米国でスタートする。18歳以上のユーザーが利用できる。
写真流出騒ぎなどで物議を醸した同社だが、Snapcashの決済機能は米モバイル決済サービスのSquareとの統合で提供するので、Snapchatに口座情報を提供する必要はない。
SnapchatはSquareが昨年リリースした「Square Cash」を愛するあまり、この機能をSnapchatに取り入れたという。Square Cashは、一般的な電子メールを使って手持ちのデビットカードから個人間で送金できる無料サービス。
Snapcashの使い方は非常にシンプルだ。送金相手へのSnapchatのメッセージの頭に「$(ドルマーク)」と送りたい金額(例えば「$30.25」など)を入力すると、送信ボタンが緑の$ボタンに変わり、これをタップすると相手に「あなたに○ドルが送金されました」というメッセージが届く。相手が承認ボタンをタップすると入金する。あらかじめSnapchatの設定にデビットカード情報を登録するとそれがSquareに転送され、決済手続きはSquare側で行われる。
Snapcashは無料で利用できる。Snapchatが決済でマージンを取るかどうかは不明だ。
Snapchatは2011年9月創業の若者に人気のチャットアプリメーカー。最近まで収益モデルが確立されていなかったが、先月初めて広告掲載を発表した。同社にはベンチャーキャピタルのIVPやBenchmark Capitalが出資している。Benchmark CapitalはSquareにも出資している。
以下に、Snapchatが公開した1940年代のハリウッドミュージカルのようなSnapcashの紹介動画を転載する。
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