日立ソリューションズが「秘文」を刷新、ファイル拡散を防ぐ新製品も

企業間連携の拡大やセキュリティ脅威の複雑化を背景に、情報漏えい防止ソリューション「秘文」のコンセプトを刷新し、製品体系を2015年春に一新する。

» 2014年11月27日 17時33分 公開
[ITmedia]

 日立ソリューションズは11月27日、情報漏えい防止ソリューション「秘文」のコンセプトを刷新し、2015年春に製品体系を一新すると発表した。また、12月26日から万一情報流出が起きた場合でもファイルを失効させることで漏えいの拡大を防止する新製品「秘文 Data Protection」を提供する。

 秘文の新しいコンセプトについて同社は、「いつでもどこでも安心して企業活動が行える、セキュアな情報インフラ環境」を提供していくとし、具体的にはセキュリティ対策の目的に合わせて、情報の漏えいを防ぐための「出さない」「見せない」という考え方と、万一情報が漏えいしても、漏えい拡大を防ぐ「放さない」という考え方に基づいた3つの製品体系にする。

秘文の新コンセプト

 こうしたコンセプトの変更の理由についは、ワークスタイルやITインフラ、情報資産の取り扱い方が多様化し、セキュリティリスクも変化していることを挙げ、企業のセキュリティ対策が情報漏えいの経路となるIT環境の利用場所に応じた対策から、情報漏えい防止の目的に応じた対策へと、大きく変わってきているとしている。

 新製品の「秘文 Data Protection」は、ファイルの参照以外の操作を禁止することでファイルの二次利用を防止する。管理者や利用者は必要に応じてファイルの閲覧を停止、失効させ、情報の拡散を防ぐことができる。閲覧者がパスワード認証に連続して失敗するなど、ファイルの流出が疑われる操作が検知された場合は、通知メールが管理者に届き、速やかに保護されたファイルを失効させる。ファイル閲覧者の登録や煩雑な設定作業などが不要で、サーバ機能はクラウドから提供するため、運用コストも安価になっている。同社は、この新製品を「情報を共有しても、いつでも消せるように手を放さない」という新コンセプトを実現するものとしている。

 「秘文 Data Protection」の価格は年間4000円(税別、サポート費用含む)。なおこの価格は、最小購入数100ライセンスの場合のクライアントPC1台あたりの年間使用料。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ