北朝鮮のインターネットが一時ダウン、攻撃を仕掛けたのは?

北朝鮮のインターネットが12月22日にかけて一時的にダウンした。オバマ米大統領はその直前、「北朝鮮に対し、適切な時期にわれわれのやり方で対応する」と語っていた。

» 2014年12月24日 07時50分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 北朝鮮のインターネットが12月22日にかけて、一時的に接続できない状態に陥った。各国のインターネット接続状況をモニタしているArbor NetworksやDyn Researchが伝えた。

 それによると、北朝鮮のインターネットは12月18日〜22日にかけて接続障害が発生した。Arborでは、北朝鮮政府サイトや金日成大学のWebサイトに対して攻撃が仕掛けられたとの見方を示している。

 Dynによれば、接続障害は北朝鮮全土で約9時間半にわたって続いた後に復旧し、現在は通常通り、中国のプロバイダーのChina Unicom経由で接続できているという。

 北朝鮮は以前から、同国を題材にしたソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントのコメディ映画「The Interview」を非難していた。同社は大規模なサイバー攻撃に見舞われ、劇場に対するテロ予告も掲載された。

 米連邦捜査局(FBI)は12月19日、ソニー・ピクチャーズに対する一連のサイバー攻撃について「北朝鮮政府に責任があると判断するに十分な情報を持った」と発表。バラク・オバマ大統領も同日の記者会見でこの問題に触れ、「われわれは北朝鮮に、適切な時期にわれわれのやり方で対応する」と語っていた。

 北朝鮮のインターネットがダウンしたのは米政府のこの発表の直後だった。ただ、Arborでは「これは米政府がやったことではないと確信できる。いかなる政府機関もこのようなやり方はしない」との見方を示している。

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