大手ビットコイン取引所のBitstampがサービス停止

大手取引所のBitstampは、ウォレットが破られた形跡があることが分かり、一時的にサービスを停止したと発表した。

» 2015年01月06日 07時31分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 大手ビットコイン取引所のBitstampは1月5日、ビットコインの預金や引き出しに使われるウォレットが破られた形跡があり、一時的にサービスを停止したと発表した。

 Bitstampは英国に本社を置き、ビットコインの取引量は世界3位の規模といわれる。Webサイトに掲載された告知によると、1月4日に同社のウォレットが破られた形跡があることが判明した。

 同社はセキュリティ対策として、オンラインシステム上で管理する顧客のビットコインをごく少数にとどめていると説明。破られたビットコインをカバーできるだけのオフラインリザーブは保持していると強調した。

サービス中断を告知するBitstamp

 顧客に対しては、当面の間、過去に発行されたビットコイン預金アドレスには預金をしないよう呼びかけている。協定世界時の1月5日午前9時までに顧客が預けた預金はBitstampの準備金の対象になるとした。

 同社最高経営責任者(CEO)のNejc Kodric氏も5日のTwitterで、「当社のビットコインの大部分はコールドストレージにあり、安全が保たれている」とコメントした。同社はいずれサービスを再開し、セキュリティ対策を改めると表明している。

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