Microsoft、OneDriveの今後を説明 同期エンジンを統合し「プレースホルダー」は一旦消滅

Microsoftが、これまで3種類あったクラウドストレージ「OneDrive」の同期エンジンをWindows 8版をベースに一本化し、Windows 8.1版から登場した「プレースホルダー」機能は一旦外すと発表した。

» 2015年01月13日 11時06分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Microsoftは1月7日(現地時間)、クラウドストレージサービスOneDriveの今後の取り組みについて説明した。これまでWindows 7および8とMacのコンシューマー版、OndDrive for Business版、Windows 8.1版で3種類の異なる同期エンジンを使ってきたが、これを1つに統一し、ユーザーインタフェースも改善していくという。

 onedrive

 エンジン一本化の具体的な日程は明示されていないが、これにより、現在は個人用と仕事用で微妙に使い勝手が異なるOneDriveが使いやすくなりそうだ。

 モバイルアプリについては、iOSアプリにも1月中に、昨年8月にAndroid版で可能にした仕事用と個人用の2つのアカウントの併用機能を追加するとしている。

 また、今夏にはDropboxにあるような共有フォルダの同期機能を追加する。

 一本化する新しい同期エンジンは、Windows 7/8/Macのコンシューマー版のものをベースにする。Windows 8.1版で評価の分かれている「プレースホルダー」機能は一旦なくなるが、将来的には改善版で復活させる計画という。

 プレースホルダーは、Windows 8.1でOneDriveをフォルダとして表示する機能で、端末側の容量を圧迫せずにOneDriveを操作できる点では便利だが、オフラインになるとファイルが見えなくなるなど、一般ユーザーの間では混乱を呼んでいたという。

 次期Windowsの「Windows 10」のテクニカルプレビューには当初プレースホルダー機能が搭載されていたが、最新ビルドでは外されている。

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