FacebookはXiaomiへの出資を検討していた──Reuters報道

Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOは昨年10月の訪中時に中国Xiaomiのレイ・ジュンCEOと会談し、Xiaomiへの出資を話し合った(が実現はしなかった)とReutersが報じた。

» 2015年01月13日 14時50分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOは昨年10月に中国を訪問した際、中国Xiaomi(小米科技)のレイ・ジュンCEOと会談し、出資の可能性について話し合ったと米Reutersが1月12日(現地時間)、この件に詳しい筋の話として報じた。

 mark 昨年10月訪中時のマーク・ザッカーバーグCEO
 lei Xiaomiのレイ・ジュンCEO

 この会談は結局実らず、Xiaomiはその後、企業価値450億ドルでの11億ドルの増資を行っている。

 「Facebookは中国市場への進出を望んでおり、Xiaomiは世界進出を目指していることから、両者は協力することの重要性を認識していた」と情報筋は語ったという。

 中国政府は米Googleや米Twitterとともに、Facebookのソーシャルサービスも遮断している。

 Reutersは、FacebookによるXiaomiへの出資が実現しなかった1つの要因は、Xiaomiが中国政府との関係への影響を恐れたためとみている。

 また、Xiaomiのモバイル端末はスマートフォンタブレットも米GoogleのAndroidベースのOSを搭載しているため、Googleの競合であるFacebookからの出資がGoogleとの関係も脅かす可能性も恐れたと、情報筋が指摘したという。

 2010年創業のXiaomiは「中国のApple」とも呼ばれ、iPhoneに似たデザインの廉価端末の販売で中国市場で躍進し、昨年第2四半期には中国市場で首位に立った。2015年には中国外での販売地域を拡大する計画だ。

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