配車サービスUberの取締役を務めるGoogleのドラモンドCLOが、Uberと競合する自動運転カーによる配車サービスを準備していることをUberに告げたとBloombergが報じた。
米Googleが、開発中の自動運転カーによる配車サービスを準備していると、米Bloombergが2月2日(現地時間)、Googleが出資する米Uberの取締役会に近い筋の話として報じた。
GoogleはUberの主要出資者であり、デビッド・ドラモンドCLO(最高法務責任者)をUberの取締役会に送り込んでいる。
Bloombergによると、ドラモンド氏がUberの取締役会で、自動運転カーによる独自の配車サービスを準備していることを明かし、幹部にそのアプリのスクリーンショットを見せたという。このサービスは現在、Googleの従業員によってテストされているとみられる。
Uberの取締役会は現在、競合となるGoogleのドラモンド氏に取締役退任を要請することを検討しているという。
一方、Uberは同日、自動運転カーによる配車サービス実現を目的とする研究開発センターを米カーネギーメロン大学との提携で設立する計画を発表した。
Googleは2010年に発表した自動運転カーの可能性の1つとして、以前から配車サービスを示唆していた。同社で自動運転カープロジェクトを統括している共同創業者のサーゲイ・ブリン氏は昨年7月、人々が自家用車を持つことをやめ、必要なときに自動運転カーを使うようにすれば、交通渋滞が解消されると語っている。
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