これまで無料では万年筆と消しゴムしか使えなかったiPadのお絵描きアプリ「Paper」で、1つ170円だったペンや絵の具を無料で使えるようになった。
iOS向け無料お絵描きアプリ「Paper by FiftyThree」(以下Paper)を手掛ける米FiftyThreeは2月5日(現地時間)、これまで1つ170円でアプリ内販売していた筆やペンなどのツールをすべて無料にしたと発表した。
Paperは2012年にApp Storeで公開されて以来、一定の人気を保っているお絵描きアプリ。iPadのRetina Displayにも対応し、紙のようにぼかしやにじみを表現できる。これまでは無料で使えたのは万年筆と消しゴムだけだったが、4種類のツールすべてが無料になった。新規にPaperをダウンロードする場合は最初からツールが揃っている。
FiftyThreeはPaperの作品をシェアするコミュニティー「Mix」を運営しており、多くの教師や生徒がPaperで制作した作品を公開している。FiftyThreeは「Paperのツールを無料化することでさらに素晴らしいアイデアが登場することを望んでいる」という。
同社はPaperと連係するお絵描き用スタイラス「Pencil」も販売している。こちらは45.95ドルから。Amazon.comなどで日本からも購入できる。
Paperのツールを無料にすることでユーザーを増やし、Mixコミュニティーを発展させ、Pencilの売り上げを伸ばす狙いのようだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.