米Yahoo Mailの内容をエンド・トゥ・エンドで暗号化できる拡張機能のソースコードを公開。オンデマンドパスワードでは、ユーザーが複雑なパスワードを記憶する必要がなくなる。
米Yahoo!は米テキサス州で開かれたイベント「SXSW」で、Yahoo Mailの内容をエンド・トゥ・エンド(e2e)で暗号化できる拡張機能を発表した。また、Yahoo!にログインする際のパスワードをオンデマンドで生成してユーザーに送信するオプションを米国で新たに導入したことも明らかにした。
e2e暗号化の拡張機能は、ソースコードをGitHubで公開してフィードバックを募っている。脆弱性情報に対して賞金を支払う制度の対象にもなる。年内にエンドユーザー向けの提供開始を目指す意向だという。
Webメールの暗号化では、米Googleが2014年6月に、Gmailなどの内容を暗号化できるWebブラウザのChromeの拡張機能「End-to-End」を発表している。Yahoo!の拡張機能もGoogleとの提携を通じて開発された。
一方、オンデマンドパスワードは米国のYahoo!ユーザー向けに3月15日から提供を開始した。携帯電話にパスワードを送信することにより、ユーザーが複雑なパスワードを記憶する必要がなくなるとしている。
利用するにはまずYahoo.comのアカウントにログインして自分のアカウント情報ページでオンデマンドパスワード使用のオプションを選択し、携帯電話番号を登録。Yahoo!からメールで送られて来る認証コードを入力すると、登録が完了する。
以後はログイン画面のパスワード欄がパスワード送信ボタンに置き換わり、これをクリックするとオンデマンドパスワードが携帯電話メールで届く。それを入力するとYahoo!にログインでき、従来のようにパスワードを覚えておく必要がなくなるという。
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