Apple Watch、試着の予約をしないと店頭で触れない?

4月10日に予約開始の「Apple Watch」は、同日Appleの実店舗にも登場する予定だが、実際に触るためには「try-on」のアポイントを取る必要があるとBusiness Insiderが報じた。

» 2015年04月08日 16時26分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Appleの「Apple Watch」の予約受付が4月10日(日本は午後4時1分)から始まるが、取り扱い店で実機に触るためには、あらかじめ「try-on」(試着)の予約をする必要があるようだ。米Business Insiderが4月7日(現地時間)、独自に入手したというApple社内文書に基いてそう報じた。

 Appleの3月9日の発表イベントで紹介したApple Watchの展示台は、画像ではよく分からないがガラスでおおわれており、iPhoneやiPadのように手に取ることはできなくなっているという。

 watch 1 Apple Watchの展示台

 Appleの公式ページの「Apple Watchを購入するには」というコーナー(本稿執筆段階ではまだ米国サイトにしかない)では、、予約受付開始後にオンラインで欲しいモデルを選んで予約してから(24日に)Apple Storeで購入するよう勧めている。

 どのモデルを選べばいいか分からない場合は、予約開始時点から受け付けるApple Storeでのtry-onのアポイントメントを取ってから店舗に来るよう指示している。

 watch 2 Apple Watchの購入方法

 このtry-onは、9TO5Macによると、1人当たり15分で、ストアのスタッフがつきっきりで解説するというものだ。

 Business Insiderはこの記事で、Appleのリテール&オンラインストア担当上級副社長のアンジェラ・アーレンツ氏がApple Storeの販売スタッフに宛てたというメモを転載した。アーレンツ氏はこのメモで、顧客には店舗に並んでApple Watchを買うのではなく、オンラインで予約することを勧めるよう奨励している。

 アーレンツ氏はこのメモで「Appleのお客様が店頭に並んで製品を購入できるように祈る日々は終わります。Apple Storeアプリとオンラインストアによって、Apple Watchと新しいMacBookはとても簡単に購入できます。(中略)これは(顧客にとって)購入習慣の大きな変化であり、実現するためには、あなたたち(販売スタッフ)の協力が必要です。顧客にオンラインでの方が購入しやすいことを説明してください」と語っている。

 Appleの製品、特にiPhoneシリーズの発売日には毎回実店舗の前に長蛇の列ができるのが風物詩のようになっているが、アーレンツ氏はこれを変えようとしているようだ。

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