「Apple Music」スタートを目前に控え、Googleが競合サービス「Google Play Music」に広告ベースの無料サービスを追加した。Songzaチームによるキュレーテッドラジオのみでオンデマンド機能はないが、iTunesに保存してある楽曲を5万曲まで持ってこられる機能も使える。
米Googleは6月23日(現地時間)、2013年から提供している(日本は対象外)有料音楽ストリーミングサービス「Google Play Music All Access」の無料版を米国でスタートしたと発表した。
30日には米Appleの有料音楽ストリーミングサービス「Apple Music」が米国他でスタートする。Apple Musicは最初の3カ月は無料だが、その後は月額9.99ドルの有料サービスのみだ。
Google Play Musicの有料版もApple MusicやSpotifyの有料サービスと同じ月額9.99ドル。3000万曲というカタログ規模も同じだ。
Google Play Musicの特徴の1つは、昨年7月に買収したSongzaによる、定評あるキュレーションされたラジオだ。例えば「ドライブ」「ワークアウト」「幸せな気持ちで起床する」「勉強」など、シーンに合わせたプレイリストが用意されている。
AndroidおよびiOSアプリ、Webアプリで利用でき、iTunesに保存してある楽曲を5万曲まで持ってくることも可能。ラジオは自分で探せる他、再生履歴に基づくレコメンド機能もある。以上の機能は広告付き無料版でも利用できる。
無料版で使えないのは、オンデマンドでの楽曲ストリーミングと、オフラインで再生するためのダウンロード、曲のスキップ機能だ。
音楽をシーンに合わせてBGMとして流すだけであれば、無料版でも十分そうだ。
なお、広告ベースでももちろんアーティストには対価を支払う。本稿執筆現在、Googleが広告付き無料版を発表してから約半日経ったが、今のところテイラー・スウィフトはまだ同サービスから楽曲を引き上げてはいないようだ。
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