米MusicWatchの調査によると、7月1日に無料トライアルがスタートしたApple Musicにサインアップしたユーザーのうち、8月現在も利用しているのは62%で、有料になっても使い続けるつもりと回答したのはそのうち64%だった。
米Appleの音楽サービス「Apple Music」(現在3カ月の無料トライアル中)を現在利用しているはiOSユーザーの11%で、その64%が無料期間終了後も利用を続けるつもり(ただし61%がすでに有料サービスへの自動更新をオフにしている)──。米調査会社MusicWatchが、このような調査結果を発表した。
この調査は、米国在住の13歳以上の消費者5000人を対象に実施したものという。
iOSユーザーの77%がApple Musicの存在を知っていた。サインアップしたユーザー(人数は公表されていない)の48%は現在はもうApple Musicを利用していないと回答した。
競合する米Spotifyの有料サービスを利用しているユーザーの28%がApple Musicのトライアルも利用している。だが、Spotifyの無料サービスユーザーでApple Musicも使っているのは11%、Pandoraのユーザーはわずか6%だった。Apple Musicを利用するほとんどのユーザーが、他の音楽サービスや動画サービスも使い続けると答えた。
Apple Musicで最も人気のある機能は「My Music」で、ラジオサービスの「Beats 1」を使っているのはユーザーの30%、「Connect」は27%だった。
MusicWatchは「iOSユーザーの40%がiTunesで楽曲を購入していることを考えると、Apple Musicの利用率はもっと高くてもいいはずだ。既に優秀なサービスが存在する市場の後発であることが不利になっている」と解説した。
AppleはThe Vergeに対し、サインアップしたユーザーの48%が既にサービスを利用していないというこの調査結果に反論し、実際にはサインアップしたユーザーの79%が現在も利用している(つまり、利用をやめたのは21%)とコメントしている。
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