最新版となる「Chrome 45.0.2454.85」では計29件のセキュリティ問題を修正。重要でないと判断されたFlashコンテンツが自動再生されなくなる措置も9月1日から導入された。
米Googleは9月1日(現地時間)、Webブラウザ安定版のアップデートとなる「Chrome 45」をWindows、Mac、Linux、Android向けに公開した。
予告通り、米Adobe SystemsのFlashを使ったコンテンツについて、Chromeが重要でないと判断した場合は自動再生しない措置が初期設定で有効になった。
Webページのメインコンテンツ内に配されたものであれば、Flash動画でも自動再生される場合もある。
同社の広告ネットワークAdWordsにアップロードされるFlash広告の大半は自動的にHTML5に変換され、引き続き表示されると同社は説明している。
設定を変更すれば、広告を含むすべてのFlashコンテンツを自動再生する従来の状態に戻すことも可能だ。[≡]→[設定]→詳細設定を表示→[プライバシー]→[コンテンツの設定]→[プラグイン]で「プラグインコンテンツをすべて実行する」を選択すればいい。
Googleのブログによると、最新版となる「Chrome 45.0.2454.85」では計29件のセキュリティ問題を修正した。外部の研究者が発見した脆弱性の中では、6件について危険度「高」、4件について「中程度」と評価している。
このうち「DOMのクロスオリジンバイパス」の脆弱性2件と、「ServiceWorkerのクロスオリジンバイパス」の脆弱性1件については、発見者にそれぞれ7500ドルの賞金が贈呈された。
今回のアップデートでは、上記の他、一般ユーザー向けの新機能追加などはなかった。開発者向けの新機能についてはβ版リリース段階の公式ブログを参照されたい。
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