オンライン決済のStripe、アプリ内購入ボタンツール「Relay」でTwitter他と提携

オンライン決済サービスのStripeが、小売業者がTwitterなどのアプリで商品を販売するためのツール(API)「Relay」をリリースした。業者は複数のアプリで販売する商品をダッシュボードで一元管理できる。

» 2015年09月15日 13時49分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]
 relay 1 Buyボタン付きツイート

 米オンライン決済サービスのStripeは9月14日(現地時間)、小売り業者がモバイルアプリで自社製品を販売するためのツール「Relay」を発表した。まずは米Twitterとの提携により、ツイート内の「Buy」ボタンをタップするとTwitter内でショッピングが完了するようになった(米国でのみ提供)。

 Stripeは、オンラインショッピングサイトなどに組み込むことでクレジットカードによる決済を代行するサービス。米AppleがApple Payのプラットフォームの1つとして採用し、Kickstarterも1月に決済システムをAmazonからStripeに移行した

 Relayは小売業者がモバイルアプリに商品の売り場を設置するためのAPI。Stripe APIのオブジェクトも採用しており、小売業者はダッシュボード、API、SAP Hybrisなどの既存のeコマースシステムとの連係によって商品の情報をアプリに提供し、複数のアプリで販売する商品をダッシュボードで一元管理できる。

 relay 2 Relayのダッシュボード

 Stripeによると、オンラインショッピングの閲覧トラフィックの60%はモバイル端末からであるにもかかわらず販売シェアが15%にとどまっているのは、モバイルでの購入プロセスが不便なことが原因だという。Twitterをはじめとるするアプリ内でのショッピングでスムーズにオンライン決済まで進むことができれば、サービスにとっても小売業者にとってもメリットは大きいだろう。

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