Samsungが、Galaxy端末をセットして使うVR HMD「Gear VR」の新モデルを先代の約半額、99ドル(約1万円)で一般消費者向けに11月に発売する。同社の最新Galaxy端末をサポートし、69グラム軽量化した。
韓国Samsung Electronicsは9月24日(現地時間)、仮想現実(VR)ヘッドマウントディスプレイ(HMD)「Samsung Gear VR」の初の一般消費者向けモデルを発表した。価格は99ドル(約1万円)で、11月に米国で発売し、その後販売地域を拡大していく計画(日本での販売については不明)。
Gear VRは、米Facebook傘下のOculus VRと共同開発しているHMDで、同社のGalaxyシリーズのスマートフォンをディスプレイとして使う(スマートフォンは別売)。新Gear VRの発表は、Oculus VRがロサンゼルスで開催中の年次開発者会議「Oculus Connect 2」で行われた。
Samsungは昨年12月に、「Samsung Gear VR Innovator Edition」を199ドルで発売した。新モデルは名称から「Innovator Edition」を取ることで、一般向けであることを示している。
新モデルはInnovator Editionの約半額だが、69グラム軽量化し、側面のタッチパッドを改善した。また、装着部分にクッションを入れることで装着感を向上させたという。
また、同社の最新のGalaxyシリーズの端末(Galaxy Note 5、Galaxy S6 edge+、Galaxy S6、Galaxy S6 edge)がすべて装着できる。
コンテンツ面では、NetflixがOculusと共同開発したGear VR向けの新アプリを同日米国でリリースした他、Hulu、20th Century Fox、Lionsgate、TiVo、Vimeo、Facebookも近くGear VRをサポートするという。Facebookは前日、ニュースフィードでの360度動画のサポートを発表している。
なお、Oculus VRのHMD「Oculus Rift」の一般消費者向け製品は2016年第1四半期に発売の予定だ。
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