BlackBerryが、うわさになっていたスライドキーボード付きAndroid端末を年内に発売すると正式に発表した。BlackBerry 10端末の販売も継続するとしている。
カナダBlackBerryは9月25日(現地時間)、年内にスライドキーボード付きAndroid搭載端末「PRIV」を発売すると発表した。
同社がAndroid端末を開発していることは以前からうわさになっていたが、チョン・チェンCEOが公式ブログで正式に認めた。
名称の「PRIV」は「PRIVacy(プライバシー)」と「PRIVilege(特権)」に由来し、「あなたのプライバシーはあなたの特権である」という意味を持たせたという。
BlackBerryは企業向けのモバイルセキュリティサービスに注力しており、4日にはMDMを手掛ける米Good Technologyの買収を発表した。PRIVは「BlackBerryのセキュリティおよび生産性とAndroidのモバイルアプリエコシステムの融合」だとしている。
また、PRIVのユニークなところは、AndroidエコシステムにBlackBerryのセキュリティと生産性の最善の部分を提供するためにGoogleと協力しているところだとも説明する。PRIVは同社の企業向けMDM「BES12」上で提供する「Android for Work」をサポートする。
現在Android端末でスライドキーボードを搭載するモデルは他にないので、ある程度の人気は集めそうだ。
今回の発表ではPRIVの画像やスペックについては触れられていないが、向こう数週間中に詳細を発表するとしている。
これまでのうわさでは、この端末(BlackBerry Veniceと呼ばれていた)は5.4インチの両端がカーブしたQHD液晶ディスプレイとSnapdragon 808を搭載し、RAMは3Gバイトという。
なお、チェン氏はBlackBerry OSを搭載するハードウェアの提供は今後も継続するとし、来年にはOSのアップデートをリリースすると約束した。「BlackBerry 10」の次期アップデート(バージョン10.3.3)は来年3月にリリース予定という。
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