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» 2015年09月29日 08時00分 公開

半径300メートルのIT:復元が簡単なスマホ時代に気を付けたいこと (2/2)

[宮田健,ITmedia]
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ITに詳しい人ほどハマる?

 今回、久しぶりにiPhoneを復元して気が付いたことがあります。アプリケーション側がセキュリティを考え始めたのか、それとも単なる偶然なのか、“復元しても復旧されないデータが増えてきた”のです。

 TwitterやFacebook、InstagramなどSNSのログイン情報は復元してもそのままログイン状態が続いており、問題なく利用することができました。ところが、ごく一部のアプリケーションはログアウトした状態になっており、再ログインが必要なもの、再設定が必要なものが以前よりも増えてきたように思えます。

 特に、スマートフォンをもう1つの鍵にする「二要素認証」のためのアプリです。これらのアプリが復元しただけでは使えないようになっているのはある意味安心の作りで、よく考えられているなあと思いました。

photo 三井住友銀行はスマートフォンアプリで二要素認証が可能になった

 具体的には、Googleが提供する「Google Authenticator」(Google認証システム)や、三井住友銀行が提供する「パスワードカード」などです。特にパスワードカードについては復元した場合、再度電話を用いたアクティベーションが必要でした。面倒くさいですがお金に直結するものなので、このくらいがちょうどいいですね。

 ITに詳しい人は二要素認証を行っているはず、そういう人ほど、機種変更で環境を復元したときに全てがちゃんと戻っているか、特に二要素認証関連のアプリが動くかどうかをまず確認するといいでしょう。

バックアップも立派な個人データ、管理はきっちりと!

 こんなに簡単に復元できるということは、万一スマートフォンを紛失しても、すぐに遠隔ロック、消去を行ったうえで、新しいスマートフォンを手に入れれば元通りに使えるということです。これは個人用途でも業務用途でもうれしいことでしょう。

 裏を返すと、iPhone のバックアップを保存しているPCは、iPhoneと同じくらいセキュリティに気を遣わなくてはいけません。PCを奪われたら、iPhoneをそっくりそのまま複製できてしまうかもしれないのですから。この記事を読んだということは何かの縁として、まずはあなたのスマートフォンのバックアップを行って、さらにPCのバックアップ、ウイルススキャンなどもやってみてはいかがでしょうか。

著者紹介:宮田健(みやた・たけし)

デジタルの作法 『デジタルの作法』

元@ITの編集者としてセキュリティ分野を担当。現在はフリーライターとして、ITやエンターテインメント情報を追いかけている。自分の生活を変える新しいデジタルガジェットを求め、趣味と仕事を公私混同しつつ日々試行錯誤中。

筆者より:

2015年2月10日に本連載をまとめた書籍『デジタルの作法〜1億総スマホ時代のセキュリティ講座』が発売されました。

これまでの記事をスマートフォン、セキュリティ、ソーシャルメディア、クラウド&PCの4章に再構成し、新たに書き下ろしも追加しています。セキュリティに詳しくない“普通の方々”へ届くことを目的とした連載ですので、書籍の形になったのは個人的にも本当にありがたいことです。みなさんのご家族や知り合いのうち「ネットで記事を読まない方」に届けばうれしいです。


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