Googleが新Nexus端末やPixelブランドタブレットなどを発表したイベントでは、Google Play MusicやGoogle Photosのアップデートも紹介されたので、それらを含めてまとめた。
米Googleは9月29日(現地時間)、サンフランシスコでプレスイベントを開催し、5種類の新ハードウェアと幾つかのサービスのアップデートを発表した。本稿では主な項目について簡単に紹介する。
最初に登壇したのは8月にCEOに就任したサンダー・ピチャイ氏。以下のような数字を披露した。
次期モバイルOS「Android 6.0 Marshmallow」は来週(10月4日の週)にローリングアウトする。対象となるNexus端末は、5、6、7(2013)、9、Player。Nexus 7が息の長い端末になっている。新機能についての詳細記事はこちら。
新OSを搭載する新しいNexus端末として、LG Electronics製5.2インチの「Nexus 5X」とHuawei製5.7インチの「Nexus 6P」が発表された。日本でも同日(日本では30日)からGoogle Storeで予約を受け付けている。詳細記事はこちら。
テレビのHDMIポートに挿してスマートフォンやPC、Macの画面を“キャスト”するガジェット「Chromecast」の新モデル「New Chromecast」と、スピーカーに接続してスマートフォンやPC、Macの音楽をキャストする「Chromecast Audio」を発表。同日17カ国のGoogle Storeで発売する。価格は先代のChromecastと同じ35ドルだ。日本では恐らく4200円になるとみられる。詳細記事はこちら。
Chromebookの流れを汲むが、搭載OSは最新Androidという新タブレット「Pixel C」を発表した。発売は“ホリデーシーズン”の予定だ。32Gバイトモデルが499ドルからで、149ドルで別売の専用Bluetoothキーボードを装着するとノートPCのように使える。詳細記事はこちら。
新Nexus端末のハードウェア保証サービスとして「Nexus Protect」が発表された。詳細はまだ不明だが、2年保証で、Nexus 5X向けは69ドル、Nexus 6P向けは89ドルだ。
月額9.99ドル(日本では980円、10月18日までに加入すると780円)のクラウド音楽サービス「Google Play Music」にファミリープランが追加された。家族6人までがサービスを共有できるというもので、価格が月額14.99ドル。年内に提供を開始する。
価格設定は米Appleの「Apple Music」のファミリープランと同じだ。
なお、Nexus 5XあるいはNexus 6Pを予約購入すると、Google Play Musicを90日間無料で使える。
5月にGoogle+から独立した写真サービス「Google Photos」の新機能も紹介された。
Chromecastに対応し、Chromecastと同じWi-Fiネットワークに接続するとPhotosアプリからChromecastに写真や動画を直接キャストできる。
機械学習によるラベリング機能も追加される。たとえば「ママ、クリスマス」と検索すると、クリスマスに撮影した母親の写真が集められ、ラベルが付けられる。
また、Appleの「iCloud写真共有」と同じように、アルバムに他のユーザーを招待する機能も追加される。招待されたユーザーはアルバムを閲覧・コメントできるだけでなく、自分から写真をアルバムに追加することもできる。Appleのサービスとの大きな違いは、AndroidとiOSのクロスプラットフォームである点だ。同じような機能はFacebookも提供している。
Google傘下のYouTubeの広告非表示の有料サービスが近くスタートするといううわさがあるが、これについては何も発表されなかった。
Googleのイベントの録画をこちらに転載しておく。約1時間22分ある。
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