スマホで動画を気軽に楽しめるようになりましたが、月間通信量の上限と絶えずにらめっこの状態です。その戦いに勝つ方法を実践したところの結果はいかに。
先日、私の家族がジムに通い始めました。ひとまず楽しく運動をしているようで、できればランニングマシーンを使っているときに「ドラマが見たい」と言います。米国のドラマがスマートフォンでも見られるようになり、それを消化したいと言うのです。いまやアメリカ全体のインターネット通信量の32%〜35%がある動画配信サービスのストリーミングが占めていると言われ、ネットを使った動画配信は日本でもメジャーになりつつあります。
しかし――残念ながら日本の通信事情は、高速化の方向には大進化しながらも、通信量の制限という意味では退化、いや正確には「利用者の進化についていけていない」と考えます。動画を見ることが当たり前になり、Webサイトも画像のサイズなどあまり気にせず使っている結果、通信量の増大はとどまるところを知りません。しかも通信キャリア各社は新料金プランへの移行を促した結果、利用者から見ると静かに「値上げ」が行われており、Twitterを眺めていても、毎月20日を過ぎると「通信制限がきつい」という投稿が目立つようになりました。3Gだった時代にはヘビーユーザーにしか見られなかった状況です。
家族がジムに体験入所したとき、「隣にあるカフェのWi-Fiが使えたから、ドラマを見ながら運動できた」と話していました。確かに隣には無料のWi-Fiが完備されたカフェがあり、ジム前にご飯を食べていた場所(ジム内からの利用はグレーかとは思いますが……)。実はそのWi-Fi、最初こそつながっていたようですが、一瞬で切れてしまっていたようです。
そうなると、スマートフォンは4G回線、つまり「パケット」を使って動画を再生します。その結果、あっさりとギガ単位のパケットを消費してしまっていました。そのため、当月のパケット上限がかなり厳しい状況に……。
こうならないためには、大容量のパケットを使用しがちなアプリに対して「Wi-Fiのみで通信」という設定を行っておくとよいでしょう。例えば、今回動画を見ていたNetflixアプリには、動画をモバイル通信では閲覧できないようにする設定があります。その他にも、動画が投稿できるSNSについてもこの設定を行うことで、動画が勝手に再生されないようにできます。SNSにアップされた動画はそこまで大きなファイルではないものの、多くの人が動画を投稿しているので、塵も積もれば山となります。この方法で、パケット量を節約するしかありません。
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